序章2: 究極に合理的で前向きな死に活

「よし、そろそろ死のう」と思った。

それはまるで、本日の仕事を終えて

ノートパソコンをパタンと閉じて

帰宅の準備を始める会社員かのように。

私は何事も、

ダラダラとやるのが嫌いだ。

望んでもいないのに両親の都合で、この世に生み出されてしまった19××年×月××日のあの日から、わたしの生きる意味を知りたかった。

両親の期待どおりに育たなかった私は、彼らに「もういい」と見放され、

どうしようか、と戸惑った時期もあったが、

それもしようのないことだ。

生きるということは、

問題を解決するということ

あとは自分の精神的安定のためにも「楽しむ」ことだ。

人生は楽しんだもん勝ちだ。

自分にできそうな、この世の問題をなにか解決して、少しだけ世の中を良くしたら、

人生を楽しむだけ楽しんで

それが終わったら

この世にいる意味はない。

だから、死のうと思った。

すべては準備が大切だ。

まずは準備から始めようと思った。

死ぬ方法とか、物の処分とか、周りの人間関係の整理とか色々あるが、、、

よし。

死ぬ前に、

好きなこと全部やってから死のう。

行きたい場所すべて行って

見たい景色をすべてこの目で見て、肌で感じて、匂いを思いっきり嗅いで、

美味しいものを食べ尽くして、

それが全部終わったら、

あとは死のう。

それはまるで、

出張で初めて訪れた営業マンのように

せっかくここまで来たから観光でもしてから帰ろうという感覚に似ていた。

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